介護福祉士の資格試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格を満たさねばなりません。介護職の実務経験が3年以上あれば受験できますが、未経験の場合は学校に行って受験資格を得るのが一番の近道でしょう。介護福祉士になるために学校に通う場合、2年から3年通う必要があります。また、学校を選ぶ際には就職先を斡旋してくれるところを選ぶのが賢明です。学費を払って通い資格を取得したからには、きちんと就職して元を取らなければなりません。介護福祉施設を併設している学校なら、就職できる確率が高くなります。自分に合った学校を選ぶためには、パンフレットを見て決めるだけでなく、オープンキャンパスなどに行き実際に自分の目で確かめることも大事です。
介護福祉士の資格が注目されているのは、介護系で唯一の国家資格であることがあげられます。介護資格としては介護職主任者研修や実務者研修などがありますが、介護福祉士はこれらよりも上級資格であるうえ、国家資格であることから重みも違います。そのため、学校に通ってでも資格を取得したいという人が多いのです。介護福祉士の資格試験自体も、合格率70%とそこまでの難関ではありません。しかし、受験資格が実務経験3年以上、もしくは福祉系の高校を卒業、大学の福祉系学部や社会福祉士・保育福祉士養成施設で必要な科目を履修して指定の養成施設で1年以上学ぶことが定められているため、実務経験がなければ福祉系の学校で学ぶ必要があります。
介護福祉士の人気が高まっているのは、介護職でキャリアアップを目指す人が増えている表れともいえます。介護職はこれからまだまだ発展していく分野であり、介護福祉士の資格を取得しておくことで転職にも有利に働きます。責任のある仕事を任せられるほか、資格手当も就くので給料アップも実現するでしょう。介護福祉士の学校に通うのはお金もかかりますが、キャリアアップできればその分を取り戻すことができます。そして、介護福祉士になると介護するだけでなく、他の介護士に指導することも可能になります。リーダーシップを発揮したい人には、魅力的なポジションと言えるでしょう。国も介護福祉士を優遇する制度の施行をすすめており、より良い地位が確立されることが予想できます。未経験の人が介護職をする場合でも、国家試験を持っているだけで大きなアドバンテージとなります。仕事をしながら通える学校もあるので、これからも取得を望む人は増え続けるでしょう。